幼稚園中退、小学校不登校から始める中学受験日記

中学受験日記|発達障害と診断された子供を持つ親が悩みながら共に成長を目指す記録(夫婦当番制で記載)。同じ境遇にある家庭と共に歩む記録。

新卒一括採用における学歴フィルター例 「学歴病」論考(3)

   

 

前回の記事では、学歴がどのように職場で利用(誤用?)されているのかを見ていきました。

今回は、新卒採用の現場でどのように学歴が使用されているかを紹介し、問題点を考えていきます。

題材となる職場は前回と同じ、わたしが所属している組織です。

 

 

リクルーター制度という閉鎖的な採用方式の概要

わたしが所属している業界の採用方式の特徴としてリクルーター制度というものがあります。

 
リクルーター制度の特徴
・入社面談の大半を若手社員たちが行う
・新卒者は若手社員達と面接を繰り返し、入社水準に達していると判断された学生は最終人事面談に進む
・リクルーター制度にエントリーできるのは、ある一定水準以上の大学に限られる

 

新卒者の採用区分としては、総合職と一般職があります。

将来の幹部候補として期待される総合職のほとんどが、リクルーター制度による採用です。

リクルーター制度とは、欲しい大学出身者の囲い込み採用だと認識いただければよいと思います。

 

リクルーター制度にのった学生の採用までの主な流れ
①会社説明会に出席する
②エントリーシート(志望動機等各社フォームあり)の提出
③社員から携帯に連絡があり、話が聞きたいと呼び出される
④若手社員と複数回面談(採用不可と判断されると次回の面談の声がかからなくなる)
⑤リクルーターのトップから、人事面談に案内される
⑥人事面談に通ったら内定へ

 

内定が出るまで学生は何回もリクルーター面談に呼ばれます。

当該会社に志望している限り、学生は呼び出しに応じなければいけません。

 

 

会社側のリクルーター運営体制とその採用方針

リクルーターに選ばれる社員はおおむね入社10年目までの若手社員で構成されます。

就職活動が近くなると個別人事部から、リクルーターになるよう要請があります。

 

社員は仕事の合間に面接をしなくてはいけないので、渋々承諾している社員が大半です。

 

このリクルーター制度はチーム運営がなされます。

一定の学生所属群に分けて、担当チーム内で面談を行っていきます。

一つのチームは、入社年次の一番古い社員がリクルータートップとして採用活動を仕切っていきます。

 

今所属している会社のリクルーターチームの区分は以下のとおり

①東大・京大・一橋など国立Ⅰ群
②Ⅰ群以外の有力国立大学Ⅱ群
③早稲田・慶應 私立Ⅰ群
④MARCH同等レベル 私立Ⅱ群
⑤MARCH同等レベル 私立Ⅲ群
⑥理系枠

 

 

この採用のポイントは極めて限られた学生に絞った採用活動が行われることです。

また、学校毎の採用枠にはかなりの差があります。

国立Ⅰ群や私立Ⅰ群の国立・私立のトップ校は、採用枠が広いのです。

私立Ⅲ・Ⅳは10校以上の大学が、わずか2チームの採用枠の中に押し込まれます。

 

会社によっては、各大学別にリクルーターが編成されるところもあります。

当然学生がリクルーター面談をうける社員は、出身大学の先輩です。

 

 

リクルーター制度の利点と問題点

リクルーター制度の利点としては、ある一定の学力水準以上の学生を効率的に採用できることです。

学生を同じリクルーターチームで囲い込み、人事面談までのサポートを行うことによって、最後の方は一種の連帯感まで生まれます。

学生は、自分を応援してくれる先輩社員とともに働きたいと思うようになるのです。

 

日本の企業の新卒採用の多くは、ポテンシャル採用、つまり潜在的な能力の伸びしろに期待した採用を行います。

ポテンシャル採用における一番のものさしは「学歴」。

学力が高い大学に出ているということは、それだけ勉強する努力ができると見なします。

また、効率的に学習ができる地頭の良さも推し量ることができます。

 

 

一方、リクルーター制度の問題点としては色々ありますが、一番の問題は入社後も「学歴」を意識する組織になることです。

リクルーター制度によって採用されたということは、各学校毎の採用枠内に入れたことになります。

リクルーターの中にも、親身になって相談にのってくれた大学の先輩がいるものです。

 

後から入ってくる社員も、自分たちがリクルーターで面談を行った同じ大学の後輩たちです。

出身校の顔ぶれが変わらず、大学別の採用を行っていけば必然的に学閥を産みやすい土壌が形成されます。

 

いうなれば、コップの中の競争です。

同じ価値観を持った人間達で、出身大学の違いという異質を見つけ、意識する。

だから学歴と絡めた言葉が口に出てくるのだと思います。

 

例えばこの組織の中に、オックスフォードや北京大学の出身者が入ってきたとしても社員はあまり関心を持たないでしょう。

自分たちがいつも持ち合わせている価値基準から外れているからです。

せいぜい頭がいいんだね、と思うくらいです。

 

グローバル経済が進む中、このような組織が今後発展できるのか疑問です。

井の中の蛙はいつの間にかゆでガエルになっていたなんてことにもなりかねません。

 

自分たちは、大学よりも先にある目標を見つけなければいけないのかもしれません。

 

 

学歴全体について、考えをまとめています。
まとまったら投稿したいと思います。

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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