幼稚園中退、小学校不登校から始める中学受験日記

中学受験日記|発達障害と診断された子供を持つ親が悩みながら共に成長を目指す記録(夫婦当番制で記載)。同じ境遇にある家庭と共に歩む記録。

小さな命が教えてくれたもの

   

出会い

先週の日曜日の事。

お昼前、家族で出かけるため駐車場に向かって歩いていました。

その日、急いでいたため、時間短縮をしようと思い、いつも通る道では無く狭い路地を抜けることにしました。

 

すると道の脇に、茶色い手のひら大の生き物がもぞもぞしているのが見えました。

ちょっと気味が悪いと思いつつ、そばを通ろうとしていたらその生き物は産まれて間もない仔猫でした。

 

辺りは夏の日差しが強く、蒸せ返るくらいの湿気と暑さです。

仔猫はうつ伏せで四肢を震わせながら「ミイ」と必死に鳴いていました。

あまりにもか細い声で、近づかないと聞こえません。

もう動く力も無いように見えます。

 

わたしたちはその様子を目に留め、どうしようか言葉を交わしました。

用事は急ぎであったため、できれば早く車で出かけたい。でも、用件が終わって戻ってから対処する時間の猶予があるとも思えません。

これまでに何回か捨て猫を育てた事がありましたが、こんなに産まれて間もない目も開いていないような仔猫の世話をした事はありません。世話をする自信がありませんでした。

色んな事が頭の中で交錯し、すぐに判断できません。

 

でも、目の前に小さな命があるのだから保護を優先しようという事になり、出かける予定はキャンセルして仔猫を保護する事にしました。

 

 

介抱

走って家まで子供と一緒に戻り、書籍が入っていたAmazonのダンボール箱を現場に持っていき、仔猫を保護。家に迎えました。

炎天下に放置されていたためでしょうか。
とても弱っていました。

ミルクをあげなくてはと思い、温めた牛乳をスポイトで飲ませてみました。

弱弱しくですが、飲み始めます。

ミルクを飲ませつつ、仔猫のお世話の方法をネットで調べます。

哺乳瓶と仔猫専用のミルクが必要だとわかり、近くのホームセンターに行き一通り必要なものを揃えました。

それから3時間のおきぐらいに哺乳瓶でミルクをあげることに。

すると徐々に元気になってきたように見えました。

 

ようやく落ち着いて仔猫の事を観察できるようなりました。

よくみると、トラの赤ちゃんみたいな模様をしている事に気付きました。

 

 

飼い犬の優しさを知る

うちにはユイ(♀12歳)というミニチュアダックスがいます。

この子は、犬よりも猫が大好きです。

散歩をしている時に、他の犬から挨拶をされても尻尾を丸めて後ずさりするような臆病な犬です。

そんな彼女は、猫であれば自分から積極的に尻尾を振ってコミュニケーションをとりにいきます。

実家に連れて行くと、いつも実家の飼い猫の後ろをついて歩きます。

近づきすぎてウザがられ、猫パンチをもらうこともしばしば。

 

そんな彼女は、仔猫に興味津々。

仔猫にミルクを飲ませていると尻尾を振って近寄って来て、その様子をじっと見つめています。

その後、ミルクを飲み終わった仔猫に近づき、ぺろぺろと顔を舐めてあげています。

 

いつもは気の向くまま部屋のいたるところでゴロリンと寝ているユイが、仔猫が来てからは仔猫の入ったダンボール箱の側から全く離れません。

ずっと仔猫を守っているようです。時々仔猫の物音に気付き、後ろ足で立ってダンボールの中を覗き込みます。

結局、昼も夜もユイは仔猫の側で伏せをしていました。

仔猫が元気になるのをそっと待っているように、わたしの目からは見えました。

 

 

回復と命名

日曜日から月曜日にかけて、仔猫は体力を回復。

相変わらずほとんど寝ているのは変わりません。

起きている時はミルクを飲んでいる時と、その後の短い間のみ。

でも起きている時は、震えながらもダンボールの中を動くようになりました。

ミルクを飲んだ後には満足したのか、か細い声で「ゴロゴロ」と喉を鳴らすようになりました。

 

その日、容態が落ち着いてきたようにみえました。

そこで、名前を家族で考えてみることに。

出会えた奇跡(ミラクル)と未来に生きていって欲しいという願いを込めてミラと命名。

赤ちゃん(男の子)がやってきて家族が増え、急に家が賑やかになりました。

 

 

急変

翌日、火曜日。

朝からミラの様子が変でした。

ミルクの飲みがよくありません。

動きも緩慢です。

子供やユイと心配しながら様子を見守りました。

昼前くらいでしょうか。

全くミルクを受け付けなくなってしまいました。

哺乳瓶をくちに当てても、全く口を開きません。

 

そこからはあっという間でした。

何回か震え、呼吸が無くなり、眠るようにわたしの手のひらの中で亡くなりました。

本当に息をしていないのか信じられません。

何度も確かめました。

 

ユイも必死になってミラの事を舐めてあげます。

でもダメでした。

ミラの身体は急速に冷たく、固くなっていきました。

 

 

さよならの時に起こった不思議な事

しばらく涙が止まりませんでした。

でも、この仔猫をこのままにしていたら可哀想だと思い、いつでも一緒にいられるよう裏庭に埋めてあげることに。

子供と一緒にスコップで土を掘り返し、ミラが入る十分な大きさの穴を作りました。

 

両手でミラの亡骸を抱えて「さよならだね」と言った時、「ミィ」と鳴き声が聞こえました。

子供と顔を見合わせました。

空耳かと思ったのですが、子供もミラの鳴き声を聞いたと言います。

さよならを言いに来たのかなと会話しながら、そっと穴に入れてあげました。

でも、わたしは悲しくて土をかぶせる事が出来ず、子供がミラに土を被せてくれました。

 

以上、夏の短い間に経験した出会いと別れです。

 

 

感想

出会った状況から考えると、ミラは恐らく母猫から見捨てられてたのではないかと考えています。

生まれつき身体が弱かったからです。

だから一匹で道端に横たわっていたのではないかと。

 

わたしたちは、結局小さな命を救ってあげられる事はできませんでした。

弱いものは淘汰される、自然界では当たり前の事かもしれません。

でも、できれば助けてあげたかった。

 

たった3日間の出来事です。

でも、仔猫を失った喪失感はとても大きいものでした。

もう家族の一員になっていたのかもしれません。

 

普段生活していると、生きている事に何も感じなくなります。

今回の事で、命って本当に儚いものである事を感じました。

そして生きている事に感謝しなくてはいけないという事にも改めて気付きました。

 

わたしたちも、いつ何時事故や病気、火事、地震、テロなどで死んでしまうかわかりません。

ミラは、生きている事の意味を考えるきっかけをくれました。

 

これまでも、これからも生きていれば色々な出会いと別れがあるはずです。

出会いを大切に、いつ死んでも後悔の無いような生き方をしようと思います。

 

 

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