幼稚園中退、小学校不登校から始める中学受験日記

中学受験日記|発達障害と診断された子供を持つ親が悩みながら共に成長を目指す記録(夫婦当番制で記載)。同じ境遇にある家庭と共に歩む記録。

子供が発達障害になって初めてわかった事もある。『普通』って難しい。

   

人の立場に立って物事を見るって難しいと思います。

わかっているつもりで、実はわかっていないことの方が多い気がします。

 

子供が発達障害とわかってはじめて気付くこと

子供ができる前は、“子供の行動って大体こんな感じ”という、自分の中にある“普通”の基準がありました。

でも、実際子供ができると「あれ? ちょっとうちの子供は違うのかな」と思う事が多くなり。

 

そして、色々あって幼稚園に馴染めず中退したり、小学校も一時期不登校になりました。

子供が発達障害と診断されてからというもの、”普通”の定義付けは難しいのではないかと考えるようになりました。

 

通級指導教室に通う発達障害と診断を受けた子供達も、一人一人症状は様々です。

以前のわたしは、心のどこかで”かわいそう”な存在として見ていた気がします。

でも、今はそうは思いません。

確かに生きづらい分、毎日を精一杯生きなくてはならないけれども、うちの子供も含めて彼らにとってはいつもの日常であるからです。

 

抱える問題をよく理解もせずに同情するのは、傲慢ではないかと気づきました。

と同時に、自分にも似たような経験があった事を思い出しました。

 

 

わたしの色覚異常と周りの反応

わたしは、先天的な色覚異常です。

色覚異常とは、生まれつき色の見え方が普通の人と異なるものです。

 

子供の時、学校の検査でわかりました。

日本の場合、男性の約5%が色覚異常と言われています。

 

わたしの場合は赤と緑の色の区別がしづらい、違う色に見えるという事です。

「という事です。」と書いたのは、わたしにとっては普通の人がどのように見えているか、わからないからです。

今、見えている世界がいつもの日常です。

 

色覚異常だとわかって残念な事もありました。

それは、子供の頃になりたかった飛行機のパイロットにはもうなれないという事。

また当時は大学入試において、理工系の学部の入試要項では「入試を受ける事はできるが、就職の保証はできない」という事が婉曲的な表現で記載されているところもありました。

就職時に業界研究を行っていたところ、アパレル企業の募集要項に「色覚異常は不可」と書いてある企業もありました。

 

色覚異常である事で、学校や仕事の選択肢が狭まったのは事実で、悲しい事でしたがどうしようもありません。

悲しむよりも、悩んで選択肢を絞る手間が省けてよかったと考えるようにしました。

選択肢が目の前に数多くあったとしても、一度に通える学校・働ける会社は一つだけなので。

 

でも、周囲の反応は異なりました。

母親はわたしに謝りました。

親戚からは同情されました。

 

心配してくれる人には感謝しました。

でも、もう自分の中では折り合いがついた話です。

必要以上に不憫に思われるのにも、違和感を感じたのは事実です。

 

 

普通って難しい

子供は通級指導教室に通っています。

一般的に通わなくてもよい授業を受けているのですから、”普通ではない”と言えるかもしれません。

子供が発達障害と診断されて、はじめて色々な不自由さを抱える子供達がいる事に目が向きました。

かつて思っていたよりも、人は幅広い個性や特徴を持っていて、”普通”で一括りにする事は難しいことがわかりました。

 

そもそも普通という感覚は、人や時代によって異なるものだと思います。

ある人にとっての普通は、他の人にとっては普通ではないという事もあります。

“普通”の感覚は、人それぞれに持つ先入観と言い換える事ができるかもしれません。

 

わたしが子供の頃は、発達障害という単語を聞いた事がありませんでした。

今だったら、息子のように発達障害と診断されたと思われるクラスメイトがいました。

普通級に通っている子供を”普通”と定義するのであれば、その当時は”普通”で今は”普通ではない”と言えるかもしれません。

 

でも、わたしの昔のクラスメイトも息子も、何も変わっていません。

周囲の解釈・診断が変わっただけです。

であれば、個人の事をよく知るためには、診断結果や思い込みに惑わされずに、個々の人間と向き合う必要があるのではないでしょうか。

 

一人の人を正しく理解するのは、難しい事だと思います。

でも知ろうとする努力をやめてしまったらそれまでなので、息子の事も他の人の事も、理解する努力を続けたいです。

発達障害が原因で子供に関して種々問題が発生する一方、人の事をよく知ろうと思うきっかけを得た気がします。

 

 

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