幼稚園中退、小学校不登校から始める中学受験日記

中学受験日記|発達障害と診断された子供を持つ親が悩みながら共に成長を目指す記録(夫婦当番制で記載)。同じ境遇にある家庭と共に歩む記録。

発達障害の息子だけ違う色の水泳帽着用でプールの授業を受ける件‏

   

子供が学校から帰ってきた直後、担任の先生から電話がかかってきました。

毎回ながら気が重くなるのを感じつつ、電話に出ました。

 

先生からの依頼事項(違う色の水泳帽を着用して欲しい)

「もうすぐ始まる水泳の授業のことでご相談です。」

「どうぞ、なんでしょうか?」

この時、受話器越しにちょっと言いづらそうな先生の様子を感じました。

「実は、ゆっくんにプールの授業で、他の子供とは違う黄色の水泳帽を被っていただきたいのですが」

「えっと、どのような理由からでしょうか?」

「プールは一歩間違えば、命に関わる事故が発生しかねません。ですから他の子供と同じ事ができない、もしくはイレギュラーな行動をとる可能性があるお子さんは危険です。事故が発生しないよう、教員が注意して見るため、通級に通っているゆっくんは違う色の水泳帽を被って欲しいのです」

先生の言っている事を理解するのに時間がかかってしまいました。

しばらく沈黙していたのでしょう。

「お母さん、大丈夫ですか?」と先生から言われて、気がつきました。

腹落ちはしなかったものの、学校がそのような方針であれば従うしかないのかなと考え「わかりました。」と伝えました。

 

黄色い水泳帽は学校で用意してくれるそうです。

 

 

違う色の水泳帽は誰の為?

電話を切った後、もう一度話の内容がどのようなものであったのか、よく考えました。

息子だけ違う色の水泳帽を着用する。

先生は”事故を防ぐため”に黄色の水泳帽を被って欲しいと言っていました。

ここで言う”事故を防ぐ”には2つの意味があると思います。

 
避けたい事故の種類

1.息子が事故に遭うことを防ぐ
2.息子がとった行動により、同級生が事故に遭うことを防ぐ

恐らく両方の事故を避ける為、一人だけ違う色の水泳帽を着用して欲しいということなのでしょう。

いずれのケースであっても、息子が発端となって事故が発生する可能性が高いという判断です。

次に、発達障害児が異なる色の水泳帽を着用するメリット・デメリットを考えます。

 

発達障害児が違う色の水泳帽を被ることのメリット・デメリット

メリット
・教員の立場からすると、発達障害の子供がどこにいて何をしているのか分かりやすい。未然に危険行動を防ぐこともできる。
・学校側としては、事故発生リスクを把握し、対処をしている事が保護者に説明できる。

デメリット
・一人だけ違う色の水泳帽を被ることにより、同級生からいじめにあう可能性がある。
・本人に「自分は他の子供と違う」と強く意識付けをさせる可能性も。

学校は子供の安全を優先し、違う色の帽子を着用することを対象児童の保護者に依頼しているのでしょう。

 

発達障害児だけ違う色の水泳帽を着用させる根拠

発達障害の子供がプール事故に遭う、もしくは巻き添えで事故をおこしてしまう件数は多いのでしょうか。

統計が出ているのかわたしにはわかりません。

 

でも、このような措置を学校側が導入するのには、何かしらの経緯があったはず。

考えられる事は以下のようなもの。

過去に発達障害児が原因で事故が起きた。事故は発生しないまでも、危険な事例があった。学習指導要領・教育委員会等で推奨している。他校で実施しているため右へ倣えをしてみた。

直接ヒアリングしている訳ではないので、どれも推測の域を出ません。

発達障害児のみ違う色の水泳帽を被らせて、プールの授業を受けさせるというのは一般的なのでしょうか。

一般的なのであれば、対象児童の保護者にとって提案を受けた時に、大なり小なり動揺するような事柄であるように思います。

でも、違和感を感じているのはわたし含めごく少数、マイノリティの意見ということもありえますが。

 

 

発達障害児の水泳帽色変更による事故防止ロジックの妥当性

発達障害児に違う色の水泳帽を着用させるロジックは、以下のようなものと考えられます。

 

発達障害児だけ他の生徒とは異なる色の水泳帽を着用させるロジック

1.発達障害児は危険行動が多い
2.プールの授業では危険行動が命の危険につながる
3.従って、プールの授業中の危険行動を防ぐため、発達障害児を監視し、未然に事故を防ぐ

特定の生徒のみ違う色の水泳帽を着用させる事によって、どれだけ事故発生リスクを低減できるのかはわかりません。

言える事は、学校として発達障害児が事故発生のリスク要因であると認識し、対策を講じていることの説明ができること。

 

でも、違う色の水泳帽を着用させる生徒の基準を“事故を起こす可能性が高い生徒”と置いた時はどうでしょう。

上記基準を用いて対象生徒を抽出すると、発達障害児以外の生徒たちも該当してしまいます。

そうなった場合、小学校の先生が発達障害児以外の保護者に対して”違う色の水泳帽を被らせる”依頼はできるでしょうか。

 

恐らく難しいのではないかと思います。

明確な基準がない中で、保護者に「おたくの子供は危険だから水泳帽の色を変えさせて欲しい」と言うに等しい行為。

差別だと問題になりそうです。

 

そう考えると”発達障害”というレッテルは、本件の場合、保護者への説得材料として上手く使えます。

 

 

やっぱり発達障害児には違う色の水泳帽を着用して欲しい?

とここまでは、発達障害児を持つ親の立場で書いてきました。

ここで、わたしが発達障害ではない子供の保護者、かつ発達障害についての認識が全く無かったと想定したら、どのように感じるか考えてみることにします。

「発達障害ってなんだかよくわからないけれど、発達障害の子供は落ち着きが無いから危ないかも。プールの授業は学校の方針(水泳帽の色を変える)に賛成」と思うかもしれません。

“何かあってからでは遅い”と思うのが親心。

 

発達障害児ではない子供を持つ親が「発達障害の生徒の行動に巻き込まれたら、うちの子供にも被害が及ぶかもしれない」と考えるのは、残念ですが仕方の無いことかもしれません。

自分の子供が発達障害では無いにも関わらず、発達障害の事をよく知ろうと思う方は稀でしょう。

ここに埋まらない認識の溝があるように感じます。

 

 

まとめ

学校・発達障害児ではない子供を持つ親の立場からすると、”発達障害児の水泳帽の色を変更”することは妥当性がありそうです。

イレギュラー行動のフラグが立っている発達障害児を適切な監視下に置くことで、得られる安心感が確かにあります。

 

一方、発達障害児を持つ親の立場で考えると、なんとも言えない”もやもや感”が拭い切れません。

この”もやもや感”は、「なんでうちの子供だけ?」という気持ちからくるものです。

 

危険行為を防止するための水泳帽変更であるのであれば、発達障害児だけが対象となるのはちょっと違うのではないかと思ってしまいます。

でも、だからと言って「自分の子供が、他の子供と同等の行動ができるため同じ色の水泳帽が適切」ということは多分証明できません。

“水泳帽の色を変更する制度”導入趣旨に鑑みると、対象児童の範囲が不十分と思いながらも、自分の子供が対象となることについては否定できません。

 

もちろん発達障害児の親が学校側の提案を受け付けず、反対することはできます。

でも、学校の方針を拒否した後、他の生徒と同じ色の帽子を着用した自分の子供がプールの授業で事故に遭った、もしくは同級生を事故に遭わせてしまった場合には、親の責任を問われるかもしれません。

「絶対にうちの子供は大丈夫」と言えないのが辛いところ。

 

もやもや感はあるものの、息子には黄色帽子着用でプールの授業を受けてもらうことにします。

どのような反応をするか、少し心配です。

 

発達障害児には違う色の水泳帽を着用させるという今回の学校側の提案。

色々と考えることができました。

 

 

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