幼稚園中退、小学校不登校から始める中学受験日記

中学受験日記|発達障害と診断された子供を持つ親が悩みながら共に成長を目指す記録(夫婦当番制で記載)。同じ境遇にある家庭と共に歩む記録。

「発達障害児が増え学力低調」とポロリ発言した佐賀県鹿島市の江島教育長に思うこと

   

佐賀県鹿島市の江島秀隆教育長が昨年12月議会において、市内小中学生の平均学力が向上しないのは発達障害の子供が増えたからという趣旨の発言をしたことがわかりました。

上記過去の発言をうけて、22日に開催された3月議会の一般質問で指摘をうけたとのことです。

江島教育長は12月議会で議員から学力向上の結果が出ない問題点はどこにあるかと尋ねられた際、「最近強く感じるが発達障害の子どもたちが少しずつ増えている。特別支援学級の子どもも若干増えている」などと説明した。

直後の答弁で「発達障害を理由にしたことは訂正する」と述べた。

この日は別の議員から「差別的な発言ではないか」と問われ、江島教育長は「いろいろな要素で学力が向上しないという部分があるが、(障害を)学力と切り離して考えなければいけなかった」と釈明した。

議会後の取材に、「障害者が増えているのは全国的な傾向。発言に数値的な根拠はなかった」と話した。

 

佐賀新聞(2016年3月23日) より引用

江島教育長は、誤解を与えた部分があるとして陳謝しました。

 

 

江島教育長「平均学力向上しない原因は障害児の増加」発言内容の3つの論点

3つの論点
1.軽率な発言内容
2.発達障害についての理解不足
3.発達障害児が増えているのか、それとも認識が広まっているのか

 

 

1.軽率な発言内容

これは挙げるまでもないかと思います。あまりにも不用意な発言で呆れます。

教育長という立場にあるにも関わらず、「障害児の増加が原因」といった趣旨の発言をすれば非難されるのは、火を見るよりも明らかです。

思わず口から思っていたことが出てしまった「うっかり発言」と言えそうです。

政治家含め公の立場にある人間の「うっかり発言」がなぜ多いのかわかりません。

 

 

 

2.発達障害についての理解不足

一言で発達障害と言っても、様々なケースがあると思います。

勉強が得意な子もいれば、苦手な子もいる。

特定の教科や分野はすごく得意な子供もいるでしょう。

 

子供が発達障害と診断されるまで、わたしは発達障害について無知でした。

現場で日々生徒と向き合う教師でも、発達障害を正しく認識している方は少ないと感じます。

ましては現場から離れている教育長にいたっては理解不足・誤認をしていることは容易に想像できます。

 

 

 

3.発達障害児が増えているのか、それとも発達障害への認識が広まっているのか

発達障害児の数が増えている、というのは正しいのでしょうか。

過去(2012年)の日経新聞で、発達障害の学生数に関する文部科学省調査結果の記事がありました。

全国の公立小中学校の通常学級に在籍する児童生徒のうち、人とコミュニケーションがうまく取れないなどの発達障害の可能性のある小中学生が6.5%に上ることが5日、文部科学省の調査で分かった。

推計で約60万人に上り、40人学級で1クラスにつき2、3人の割合になる。

(中略)

調査方法が異なるため前回の2002年の調査とは単純比較できないが、発達障害の可能性がある児童生徒の割合は0.2ポイント増えた。男子は全体の9.3%、女子は3.6%だった。学年が上がるにつれて減り、小1は9.8%だったが、中3は3.2%だった。

 

日本経済新聞(2012年12月5日) より引用

※新しい時点の調査結果などあれば、ご指摘ください。

調査結果をそのまま読むと、単純比較はできないとするものの発達障害児の割合は0.2%増加しています。

その一方で、何か特殊要因があるわけでも無いのに発達障害児の割合が継続的に増加していくものなのか疑問を感じます。

 

「発達障害児が増えた」と感じる要因として、昔よりも発達障害の認識が広まってきたこともあるのではないかと考えます。

わたしが子供だった頃、「発達障害」という単語を聞いたことがありませんでした。

発達障害と診断された子供はいませんでしたが、今でいう発達障害とおぼしき特徴を持っている子供は何人かいました。

当時は、「ちょっと変わっている子」といったくらいの認識でした。

 

それが今では学校側からの要請で発達検査を受けるまでになりました。

認識の広まりや調査・診断精度が向上した結果、発達障害と診断される子供が増えたという可能性は無いでしょうか。

 

 

 

まとめ

江島教育長の残念なコメントは、差別的な発言と受け取られても仕方の無いものです。

教育長という立場にある人間からこういった発言が出てくると、学校教育は大丈夫なのかと思ってしまいます。

 

発達障害の「障害」という文字が独り歩きして、誤認や偏見につながっている気もします。

 

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

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