幼稚園中退、小学校不登校から始める中学受験日記

中学受験日記|発達障害と診断された子供を持つ親が悩みながら共に成長を目指す記録(夫婦当番制で記載)。同じ境遇にある家庭と共に歩む記録。

「就職偏差値」「転職合格可能性」の表現に違和感を覚える件。就活が学歴病化?

   

3月1日から大卒の就職説明会が始まりました。

今年も、街中でリクルートスーツを着ている就活生を見かけるようになってきました。

 

最近、就職・転職活動に関してちょっと違和感を感じる表現があります。

「就職偏差値」「転職合格可能性」に代表される、学校受験のような偏差値・合格と絡めた表現です。

わたしが学生時代にはなかった表現です。

学歴で個人を評価し、学歴にとらわれている人をジャーナリストの吉田典史氏は「学歴病」と呼んでいます。

今回は学歴の延長線上にある就職活動の学歴病化を考えます。

 

 

就職偏差値・合格可能性とは

数年前から耳にするようになった就職偏差値。

これはウィキペディアでも用語の解説が記載されています。

就職偏差値(しゅうしょくへんさち)とは就職活動に必要とされる能力を偏差値という形式で表した数値。

ウィキペディア ”就職偏差値”

ネット上では、入社難易度が高い会社を勝手に偏差値に置き換えてランキングしているサイトも多く見られます。
文系就職偏差値ランキング
理系就職偏差値ランキング
出身大学とリンクさせて記載しているあたりが、印象に残ります。

「就職偏差値」とググると100万サイト近くヒットするのも、この表現が一般的になってきているということではないでしょうか。

 

一方、転職の合格可能性という表記は、大手転職サイトで見ることができます。
DUDA 転職合格可能性診断

転職人気ランキング上位300社へ転職を希望した時の、合格可能性というものをWEBで診断してもらえるサービスのようです。

入学試験のように難易度をつける偏差値や合格の表現は、こと就職・転職活動においては必ずしもあてはまらないのではないかと思っています。

 

就職・転職時の難易度は、主に採用倍率や会社の一般的な知名度よって決まってくると思われます。

毎年マスコミから発表される人気企業ランキングなどは、就活生にとって就職先を検討する上で一つの指標となります。

わたしも就職活動の時には参考にしました。

 

有名大学に入学すれば、希望している企業に入社できる可能性が高まるのも事実でしょう。

有名企業の中にはES(エントリーシート)の学校名による足切りはあるでしょうし、金融ではリクルーター面談に進めません。

リクルーター制度については、以前の記事に特徴と弊害を考えています。
新卒一括採用における学歴フィルター例 「学歴病」論考

 

 

就職・転職活動の学歴病化に感じる違和感の3つの理由

学校の入試と入社試験は、同じように見えて本質は異なるものではないかと考えています。

入試は学力を測ることが目的です。

従って試験の点数が高い人間が入学を許可されます。

対して、入社試験は主として企業と入社希望者のマッチングが目的です。

 

就職・転職学歴病化に感じる違和感の理由として以下3点が挙げられます。

わたし自身の、人事やリクルーター面談実施時の経験から感じたものです。

・就職面談の判断基準の数値化は難しいこと
・就職偏差値の高い企業に入社したら勝ち組という幻想
・社名よりも職務が大事

 

・就職面接の判断基準の数値化は難しい

ES提出→筆記試験→面接の順序で選考が進む入社試験。

筆記試験は、文字通りペーパーテストですので明確に点数が出ます。

筆記試験だけで入社試験が終了するのであれば、学歴化には一定の妥当性があるかもしれません。

しかしながら、入社試験で重視されるのは面接です。

 

面接官は事前に評価基準のすり合わせをします。

各項目で点数をつけていき、総合判断を下すケースが多いのではないかと思います。

 

しかしながら、実際には面接結果の数値化は難しいです。

面接官によって判断が分かれることも多く、結局のところフィーリングによって判断されることも少なくありません。

また、1日に何十人の就活生と面接していると、途中で集中力が切れてしまい正しい判断ができないこともあります。

 

 

・就職偏差値の高い企業に入社したら勝ち組という幻想

仮に希望する会社に入社できたとして、それで安泰という事はありませんよね。

入社してからが勝負です。

同期や先輩社員との競争が始まり、会社からの評価が開始されます。

人事評定が低いと給料に響きますし、希望する仕事ができないなど、マイナス面が多いです。

外から見たら、「いい企業に勤めている」人でも実際は処遇で悩んでいる人も多いのではないかと思います。

 

 

・社名よりも職務が大事

結局、どの会社にいたかよりも何をやってきたのかが重要になると思います。

知人や同僚が転職をした時、起業をした時にポイントになったのは、どの会社にいたかでは無く、どのような仕事をしてきたかです。

今働いている会社の中でも、転職のヘッドハンティングが多い部署、全く無い部署があります。

大企業でもあっという間に破綻・身売りする時代、助けてくれるのは「芸」、スキルと経験なのかもしれません。

 

 

学歴病化の理由を考える

就職・転職活動の学歴病化はどうして起こっているのでしょうか。

色々な理由は考えられますが、大きな理由としては「正解の単純化」を求める就活生の要望から生まれてきたのではないかと思います。

 

入学試験と異なり、入社試験の判断要素は複数あり、簡単には答えを導き出せません。

勉強と異なり、この単元はここまで理解していたら大丈夫ということもありません。

 

一生懸命に業界研究をしたのに、「君、うちの社風に合わないわ」ということで落ちることもある、理不尽なものです。

とはいうものの、自分が所属する大学からどの企業に入れるのか不安ですし、入社したら成功なのかわかりません。

そんな要望に対する一つの基準として作成されたのが、学歴に連動する「就職偏差値」であり「転職合格可能性」ではないかと思います。

 

 

まとめ

仕事に勝ち組も負け組も無いと思います。

また、年収で仕事の価値を判断するのは、ちょっと違うと考えます。

というのは、多くの仕事は互いに関係しあう、もしくは相互補完的な関係にあるからです。

 

仮に社会的評価や年収が低いといった理由で、その仕事が無くなってしまったとしたら、他の人々に悪影響を与えてしまうと思います。

例えば、待遇改善が求められている介護職や保育士さん。

 

わたしの親は認知症です。

親の介護をしてもらえる介護職の方がいなかったら、毎日会社にすら行けません。

 

一つ一つの仕事が自分の為だけではなく、誰かの為になって社会が回っている。

当たり前の事ですが、普段、目の前の業務に追われて仕事をしていると忘れがちです

そう考えると、学歴に絡めて職業を考えるのは、極めて視野が狭い考え方といえます。

 

結局のところ仕事の評価は、まわりの判断・評価では無く、自分が納得する仕事が日々出来ているか否かで判断するのが健全ではないかと考えています。

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

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