幼稚園中退、小学校不登校から始める中学受験日記

中学受験日記|発達障害と診断された子供を持つ親が悩みながら共に成長を目指す記録(夫婦当番制で記載)。同じ境遇にある家庭と共に歩む記録。

部活動で消耗 78日連続勤務、部活動は教師にとってブラックな職場

   

学校の部活動に従事する教師の労働環境が酷いという話です。

 

強制的に部活動の顧問をやらされる環境にある、公立中学校の教師。

そんな公立中学校で勤務する教師等が、「部活動顧問着任の選択の自由」をもとめ、オンラインで署名を集めているそうです。

「部活がブラックすぎて倒れそう…顧問をする・しないの選択権を下さい!」の呼び掛けに、わずか2カ月で集まった署名は2万2千人超(2月19日現在)。馳浩・文科相宛てに提出、全国の教育委員会への指導を求めるという。

AERA 2016年2月29日号より引用

どのような状況になっているのでしょうか。

 

 

休日無しのブラック職場 部活の顧問

昨年11月にAERAは「ブラック部活」の記事を書いています。

そこでは生徒が部活でいじめにあったり、理不尽な目にあったりする事例が紹介されていました。

今回は、「ブラック部活」記事の第二弾。

教師にとっても部活はブラックという内容で、実質休日無し・ボランティア待遇で働く教師の労働環境が紹介されています。

 

九州地方で公立中学校に勤務する30代の男性は、新任の年にソフトテニス部の顧問になった。競技は未経験なうえ興味も薄い。自分の受け持つ授業をきちんとやりたかったが、ほかの教員も全員どこかの部の顧問を務めている。「顧問をやるのは当然」と受け止めた。

疑問を持ち始めたのは1年目が終わるころ。部活保護者会で「試合に出る選手の決め方がおかしい」とか「もっと上達させて」と責められた。

「ボランティアでやっているのに、そんなことまで言われるのか。ここまで生活を犠牲にしているのに」

AERA 2016年2月29日号より引用

やったことの無い競技の顧問をやらされるのはしんどいです。

慣れない部活に時間を取られ、保護者会などで文句を言われる教師。

心身ともに衰弱してしまうでしょう。

 

部活は素人ゆえ専門書を読みながら懸命に指導法を研究する一方で、普段の学校生活では学習プリント作りや授業準備に研修、さらにどう生かされるかもわからないさまざまな報告書の作成に追いたてられる。

平日は部活終了後の夜7時過ぎから職員室や自宅で残務整理をし、就寝時刻は午前2時。マイカー通勤の途中、信号待ちの数秒間でハンドルに頭を押しつけ眠ってしまったこともある。

文部科学省が示した指針では中学校の運動部は「週休2日以上」と定められているが、見渡せばどの部活も休みナシ。新任教師が自分の部だけ休みにするのははばかられた。78日連続勤務を自慢したら、女子バレー部の顧問は140日だった。

AERA 2016年2月29日号より引用

平日は残業、休日は部活動で拘束されていて、実質的な無休状態。

これでは、授業運営に悪影響を与えます。

 

部活動の残業代も微々たるもののようです。

土日の部活動指導の手当ては、4時間以上の日額で3000円。一日中指導しても同じですからね。最低賃金よりはるかに低い。でも、「ボランティアだから」という切り札でもって、まかりとおっています。実際のところ「ボランティアでお金もらえてるだけ、ラッキーじゃない?」くらいの扱いですよね。

東洋経済online 2015年9月22日より引用

 

 

そもそもなぜ部活はほぼ義務化されたのか

「部活動ってみんな入らなくてはいけないの?」

わたしが当時の公立中学校に入学した時に感じた事です。

なぜ、全員が部活動を行う必要があるのかと。

 

部活動義務化の経緯については過去の東洋経済に記事の掲載がありました。

当初は志をもった先生たちの自主的な取り組みとして設計されていたんですが、学校週5日制導入に向けて1989年に学習指導要領が改訂されたとき、“クラブ活動の代替”という位置づけになったんです。それによって事実上カリキュラム内に入り、“必修”に近い形になってしまいました。

今の学習指導要領には、「部活動と教育課程の関連を図る」といったことが書かれているんですが、これもなんだかはっきりしません。部活動は、“制度”と“現実”のあいだのグレーゾーンに置かれたまま、矛盾が膨らんでいるという状態です。

あともうひとつ背景があって、1980年代に「子どもをペーパーテストだけで評価していいのか?」という問いから「もっと多様な能力で評価しよう」という流れが出てきました。それで入試のとき、「勉強だけではない」基準として、スポーツや芸術活動を行う“部活動”が評価されるようになった。

つまり、部活動が“成績”として受験に響くものになったわけですね。部活動をやっていると、人物像として高く評価されるので、子どもにとっても保護者にとっても部活動が重みを増してきた。

今は部活動を義務付けている学校も多いですし、義務付けていないところでも、9割ぐらいの子どもが部活動に入っちゃっている。それはやっぱり、成績にかかわってくるから「(部活動は)やるもんだ」という意識になっているし、「やらなきゃいけない」と勘違いされていたりもする状況ですね。

東洋経済online 2015年9月22日より引用

そういえば、わたしの高校受験の際に存在した「内申書」も、部活動への取り組み状況の記載があったと記憶しています。

東洋経済の記事によれば、「ペーパーテストだけで子供を評価してはいけない」という流れで、部活動が注目されるようになったと。

その結果、部活動が義務化し教師も生徒も疲弊、ブラック化したのだとしたら皮肉です。

 

 

盆・正月以外無休の部活動

部活動はよい面もあると思います。

先輩・後輩の人間関係を学ぶことであったり、目標に向かって努力することであったり。

 

ただし、行き過ぎた部活動運営は弊害が伴います。

いじめやしごき、やらされている感が強くなりモチベーションが低下する生徒達。

 

わたしは、かつて公立中学校入学時、ソフトテニス部に入部しました。

当時の母校テニス部は、全国大会に出場するような強豪チームでした。

顧問の男性教員は2人とも大学の体育会出身でやる気が満ち溢れている方々です。

そんなことをよく知らないで入ってしまったのが運の尽き。

 

練習は、盆と正月以外毎日、朝練夕練実施。

加えて夏休みには3泊4日の合宿決行。

 

中学生ながらにこれって普通なの?って思いました。

怖い先輩に奴隷のようにこき使われ、しごかれ、消耗する毎日。

 

テニスが好きで入部した生徒にとってはまだよかったのかもしれません。

わたしのようになんとなく入部した生徒にとっては地獄です。

 

毎週末の練習に参加していたのは、生徒だけではありません。

顧問教師も練習に出てきていました。

 

土日の部活動に行く教師を、彼らの家族はどう思っていたのでしょうか?

 

 

部活動の在り方を考える

ブラック化する部活動に対して、AERAの記事では部活指導を外部委託する取り組みについて紹介しています。

東京都杉並区が顧問教員の負担軽減を目的に13年度から始めた「部活動活性化モデル事業」。民間からスポーツ指導者を外部コーチとして受け入れるもので、区の担当者によると今年度は12校24部活、16年度は16校に広げる計画だという。

外部コーチは原則的に技術指導のみで、生徒指導は従来通り顧問教員が行う。16年度は予算約3千万円を投入し、週末だけでなく平日の委託も視野に入れる。

AERA 2016年2月29日号より引用

部活の外部委託は、生徒・教員・保護者の3者全てからおおむね好評とのことです。

一方で、地域によって外部委託コーチの供給が不安定であったり、委託に予算が使えない自治体も多かったりと、問題はあるようです。

 

 

本来の部活動を行う理由って何だったのでしょうか。

少なくとも「内申書」の内申点向上のために取り組むものではなかったはず。

 

考えられる目的としては、「生徒の健全な肉体や精神の育成」といったところでしょうか。

部活動の始まった当初は、自主的な取り組みだったのでしょう。

しかし時を重ねるに従って、色々な思惑が交錯して異質な物へと変化。

制度疲労といってもよいかもしれません。

 

「部活動はやるもの」という固定観念をゼロリセットする必要がありそうです。

本当に必要なのか。何を目的として活動を行っているのか。

 

部活動のために、教師がボランティアで働き・消耗するのは間違っています。

生徒と教師両方にとってマイナスの影響を与えるブラックな部活運営は、親まで巻き込んで関わっている人々が不幸になります。

 

 

わたしは、部活動の強制については反対です。

個々人の興味の対象が多様化している現代では、現代に適合した運営が求められていると考えます。

中学生になったのだから、決められた部活動から選択するのではなく、自分の頭で何がしたいか考えられそうです。

本来、部活動は「強制参加させられるもの」ではなく「やりたい人がやるもの」だったはずです。

 

例えば、大学のサークル・同好会のように自主的な集まりを試してみてもよいかもしれません。

そうすれば、組織運営を自主的に行ったり、創造的な活動を子供達がするかもしれません。

 

懸念されることは、生徒が自主的に考えることができず活動が停滞することや、きちんと運営されずに組織が非行の温床となってしまうこと等です。

しかしながら、教師や親は見守る立場に徹し、必要に応じて注意・修正・サポートを行うということができれば、今の部活運営よりもよい運営できるのではないかと考えます。

 

上記に挙げた「部活動の自主的運営」は部活動運営の単なる一案です。

ブラック部活で消耗する教員・生徒のために、新しい部活動の在り方を検討していく必要がありそうです。

 

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

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